2010年12月18日土曜日
写真のお話
写真ってさ
光を撮るんだって
昔仲のいいカメラマンにいろいろ教わった
絞り値、シャッタースピード、被写界深度、ISO、露出
また
光にも硬さや柔らかさがあってさ
色んな印象をつけられる
絞りひとつでも表現はうんと変えられる
雑誌編集やってた頃は毎日のように撮影があって
僕は本当に写真が好きだったから
あらゆるカメラマンと多くのことを話し合った
自分が作る誌面に使いたい写真の仕上がりを一生懸命伝えたし
伝えるために僕が同じ言葉でしゃべることが必要だったんだ
だから多くのことを学んだし、それが楽しくて仕方がなかった
欲しい写真のイメージに拘りすぎてた僕は
プロの世界ではあまり良いとはされてない光の使いかたをして(わざとね)
それを誌面で使って出版させて
写真部の課長を激昂させて、言い合いになったこともあった
夢中になると周りが見えなくなるところがあって
でも、誰かと対立してでもデザインや写真には妥協したくなかった
雑誌編集ってのは本当にエネルギーの必要な職業だと思う
性格もあるんだろうけど
企画段階でデスクに否定されては拗ねて
現場ではカメラマンと言い合いになって
ライターのネームに納得がいかなければ勝手に全部自分で書き直す
デザイナーには何度もリテイクを入れ
初校なり再校なり色校なり、ゲラが上がってこないと印刷所に何度も電話をした
校正に校正を繰り返し
校了するまでは家に帰れない日々が続く
朝も昼も夜もない
机で仮眠をとっては作業の連続で
だから、校了明けは本当に心も体もボロボロになってたな
よくあんな仕事何年もやってたなって思う
けどね
本当に面白かった
僕は心の底から「いいもの」を創りたかっただけだったし
だから、本当に情熱を注いで仕事をしてたんだよね
自分が納得できる誌面ができてさ
やってやったぞーって心の中で拳を突き上げて
そしてその誌面を褒められたりなんかしたときには
どうだー
って叫びたくて仕方がなかった
そんな瞬間に苦労が報われる
ヘトヘトになってズタボロになっても
それで頑張れるんだね
でもさすがにあの仕事はずっと続けるのは無理だわ
僕の性格じゃねww
そうそう、デザインもすごく好きで
ラフも気合い入れて描いたもんな
デザイナーはデザインおこしてレイアウト組むだけになっちゃうくらいのときも…
ま、やりすぎてたんだよ僕は
結局、今は自分がデザイナーになってるしww
写真は好きだけど仕事にはできない
カメラマンの苦労をたくさん見てきただけにね
だからこそ多くの事を学ばせてくれたカメラマンの方々には感謝してる
知識やテクニカルな部分や感性を含めてね
写真の撮り方、大きく変わったもんなぁ
うん
でもさ、実際に自分が一眼レフで写真を撮るときは、そこまで細かい調整はしないんだけどねww
失敗が起こらないように設定をちょこちょこ調整するだけ
「ココ」って瞬間を撮影してさ
それが設定ミスで思惑通りの写真が撮れてなかったときのショックときたらね…
その瞬間はもう二度とないわけで
だから冒険はあまりしない
景色や物撮りのときは結構調整変えてみることもあるけど
僕は人物撮りが好きでさ
でも撮らせてくれるような人なんかなかなかいないじゃんww
だから、その時々に付き合う女の子を被写体にする
もちろん撮られることを嫌がらない人ね
写真ってすごくてさ
空気感まで収まる
空間があって、人物がいて、状況があって
全部が合わさってひとつの表情になる
奇跡みたいな表情
その表情にまいってるんだね僕は
だから写真が好きなんだ
でも、冒頭の写真
トイカメラで撮ったのをさらに模型っぽく見せるエフェクターにかけた写真
あいぽんアプリ2つ使えばできちゃうの
ズルイよね
確かにさ
僕は画像加工も仕事のうちだからさ
レタッチソフト(僕はフォトショップ)を使えば簡単に写真をいろんな表情に変えられるんだよ
ある意味グラフィックに関しては僕はプロだからね
でもそうまではしないの
したくないの
だけどさ、だけどさ
あいぽん片手にちょちょっと写真撮ってさ
サクサクっとエフェクターかませばこんなんできるなんて
楽しすぎるじゃんねーww
楽しいからしょうがない
撮影後の加工は仕事以外ではしない派だけど
素敵なものをたくさん創りだせるのなら
それもいいかもね
なんかあいぽんのおかげでちょっと写真の考え方変わりまみた(←語尾だけ八九寺っぽくww)
風景画も悪くないな…とかねww
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